中川研究室:畜産学研究室

畜産学の研究室です。

圃場実験施設では、ヤギとヒツジを飼育しています
(ウシと同じ消化管機構を持った中型の反芻動物)。
また、ときどきニワトリも導入して実験に供しています。
ヤギやヒツジは反芻胃(ルーメン)を有し、ヒトなど単胃動物が
利用できない繊維成分を分解・消化し、
自らの栄養源とすることができます。
我々の食を支える畜産業が、これからも高い持続性をもって発展していくために、
地域循環型の生産方式を提案していく必要があります。
ひとつの方法として、地域未利用バイオマス(資源)の
飼料利用・飼料化技術の開発が挙げられます。
当研究室では、地域に散在する未利用資源を、
反芻動物やニワトリの飼料として
活用する方法を研究しています。

生物資源管理学実験実習Ⅲでは、ヒツジの毛刈りをします。専用の電動バリカンで刈りますが、ヒツジが暴れると危険なので大勢で保定します。 肉用若鶏(ブロイラー)は、生まれて50日でこの大きさになります。飲用水を変えて試験してみましたが、この個体で約5 kgです。
生まれたてのヒヨコは50 gにも満たない小さな体で、可愛い声でピヨピヨと鳴いています。 ヤギの行動観察。給与飼料が反芻行動に与える効果を測定します。反芻は反芻動物にとって非常に重要な行動のひとつです。
ヤギの採血をしています。首に通っている頸静脈を探り当てるのは慣れないとなかなか難しいです。 柔らかい土の上で生活していると爪が伸びてしまうので、ヒツジの削蹄(爪切り)も実施します。

(2019年12月公開)

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