人間探求学:日長装置付き閉鎖型ファイトトロン

生物資源管理学科1回生が人間探求学で作成したウェブページを掲載します。1回生による作文であり、科学的に正確でない箇所もある点をご容赦ください。


圃場には、日長装置付き閉鎖型ファイトトロンという機器が設置されています。ファイトトロンとは、植物の栽培、研究に用いる人工気象室です。温度や湿度などの気象条件を調整することができます。また、日長の操作も可能です。

圃場にある日長装置付き閉鎖型ファイトトロン

写真の右側にある白い箱のようなものを左側へ移動させ、温室を覆うようにして日長の調節を行います。こちらは閉鎖型温室であるため、遺伝子組換えを行ったGM(Genetically Modified)植物を扱う際、自然環境にGM植物の花粉が飛散することを防ぐことができます。

閉鎖型ファイトトロンを使った研究

日長装置付き閉鎖型ファイトトロンを使って研究されている、育種学研究室の清水准教授にお話を伺いました。現在この研究室では「リン欠乏応答性の時系列マルチオミクス解析」というテーマで研究が行われています。植物の生育に必要なリンが欠乏している土壌でも生育するような品種の開発が進められており、研究で見つかった耐性遺伝子の効果を確認するためのGMイネの栽培に、ファイトトロンが使用されています。

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