入江研究室:応用微生物学研究室

応用微生物学研究室です。
新しい発酵システムを構築して未利用バイオマスから
有用資源を作り出すことを目指して研究しています。

具体的には、きのこ(特に担子菌門 菌蕈亜門 真正担子菌綱の白色腐朽菌類)が有する
リグノセルロース分解機構の解析と強化に取り組んでいます。 
将来的には、きのこの代謝機構を自由に調節することで、
雑草や端材などから目的の物質を自由に作り出す
カスタム発酵システム作成技術につながればと考えています。
現在、飼料として利用可能なタンパク質資源を雑草から抽出するために、
きのこのタンパク質分解機構の改変などについても取り組んでいます。

また、シイタケの品質向上と保存技術の開発も行っています。
実はシイタケの香りや色の変化などについては
まだまだ分かっていないことが多いです。
きのこ栽培は日本林業の年間産出額の約半分を占めますが、
その中でも代表的な栽培品種の一つであるシイタケの生産と販売に
貢献することができる発見を目指してがんばっています。

シイタケ発現遺伝子解析の図です。

圃場で栽培したヒラタケ属きのこの写真です。

メラニン生合成阻害剤を用いてシイタケの着色を抑制(右)した写真です。

(2019年6月作成)

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