飯村研究室:土壌化学研究室

土壌学(土壌化学)の研究室です。
土は食料生産の場として私たちにはとても身近な存在ですが、
さまざまな環境問題とも密接に関係しています。
特に最近は土と地球温暖化の関係に大きな注目が集まっています。
土は陸域で最も多くの炭素を持っているので、
土の中の炭素量が少しでも変化すると
大気中の二酸化炭素濃度が大きく変化し、
地球温暖化のゆくえを左右し得るからです。

私たちの研究室では「土と地球温暖化の関係」を
大きな研究テーマの一つとしています。
具体的には大学圃場の畑や水田において、
生産面を維持・向上しつつ、且つ、
温室効果ガス(二酸化炭素やメタンなど)を抑制し得る
「次世代型の土づくり」を試みています。
最近は特にバイオチャー(もみ殻くん炭など)に着目し、
研究を行なっています。

圃場で栽培試験を行いながら、
土から発生する温室効果ガスを測定したり、
土を採取してから実験室内で分析し
土の肥沃性を評価するなどをしています。

畑にもみ殻くん炭を混ぜているところ。この後、実際に野菜などを栽培しながら温室効果ガスの発生量を測定したりします。 野菜の苗を植えているところ。
温室などを利用したポット栽培も行います。これはもみ殻くん炭などを施用しイネを栽培しているところ。 栽培中の土から発生した二酸化炭素濃度を測定しています。
栽培中の土を採取し、土に含まれているナトリウムやカルシウムなどを測定しています。 圃場以外の自然の土を使った研究のために大学外の草原や森林で土の調査やサンプリングも行っています。

(2019年2月作成)